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模倣犯の心理学

模倣犯はなぜ現れるのか

日本での犯罪件数は年々減ってきていますが、それでも毎日さまざまな犯罪が起こっています。そしてそのなかには模倣犯が少なからず含まれています。

模倣犯というのは他人の起こした犯罪に刺激を受けて自分も似たような犯罪を犯してしまう人のことを呼びます。

ではそもそもなぜ犯罪を真似してしまう人が現れてしまうのでしょうか。今回は模倣犯の心理状態について見ていきましょう。

 

 

火事におけるパニック心理

まずはビルなどの建物火災における人の心理について解説していきます。火事によって建物に閉じ込められると、人々は窓の方へ追い詰められます。

そのうちの一人でも下に飛び降りてしまうと、他の人たちも次々と窓から飛び降りてしまいます。

下から『飛び降りるな!死んでしまうぞ!』とどんなに叫んでも、彼らは飛び込むのを止めません。

どうして飛び降りるのが危険と分かっているはずなのに飛び降りてしまうのでしょうか?。

建物火災では火がどんどん外に向かって広がっていきます。すると、室内の居場所はどんどん狭くなっていき次第に窓際に追い詰められていきます。いくら火が熱いといってもそこが高い場所であることは分かっているので、なんとか心のブレーキをかけて飛び降りたい衝動を抑えます。

しかし、周りで一人でも飛び降りる者が現れてしまうとその心のブレーキが緩んでしまい、『自分も飛び降りよう』『意外と大丈夫かもしれない』と思ってしまうのです。

 

模倣犯の心理

なぜ犯罪が起こるとそれを真似してしまう人が現れてしまうのか?

実は火事における飛び降りてしまう人と似たような心理なのです。

例えば職場の上司や同僚を皆殺しにする事件が起こったとしましょう。もちろんニュースは連日そのニュースを報道します。すると犯人や事件に関する生々しい情報が視聴者の目に触れることとなります。

その視聴者の中に同じく職場の人間を殺したいほど憎んでいる人がいたらどうなるでしょうか?今までは道徳心や理性で押さえつけられていた憎しみが、周りにその憎しみを爆発させた人間が現れたせいで、抑えきれなくなってしまいます。

さっきの飛び降りる人が現れたことで、他の人もどんどん飛び降りてしまう建物火災と一緒です。

自分以外の人間の行動というのは心のブレーキを大きく緩めてしまうのです。